建て方工事が終わると吹き付け断熱工事の前にサッシが取り付けられました。
我が家が採用したのはYKKAPの APW330 オール樹脂サッシです。
フライパンの取手などに使われることが多い「塩化ビニール樹脂」をつかった窓枠で
断熱性や結露対策に効果を発揮します。
家づくりにおいて重要な窓ですが、いかんせんサッシは価格が高いです。
2021年時点の価格ですがオール樹脂サッシにアップグレードした際の費用感を載せています。
あと、取り付け後に早速気づいてしまった後悔ポイントも。
この記事でわかること
- アルミ樹脂複合サッシからAPW330にグレードアップした場合の価格感
- オプションで防犯合わせガラスにグレードアップした場合の価格感
- 手動シャッターから電動シャッターにした場合の価格感
- 取り付け後に気づいた後悔ポイント3つ・・・
- 我が家の色々な窓紹介
建築中に書いた記事ですが、リライトして完成後の窓の写真もアップしています。
ウィザースホームの標準は アルミ樹脂複合サッシ
最初の見積もりに入っているサッシは、YKKAPのエピソード2NEO。
モデルルームや、宿泊体験できる新昭和ハウジングスクエアの各棟も、アルミ樹脂複合サッシなので夏や冬に体感してみると良いです。
千葉なので、冬もそこまで寒くないですけれど、私たちが泊まった12月の宿泊体験では、窓の近くに寄るとひんやり冷気が降りてくるなという印象でした。
サッシと玄関ドアのメーカーは揃えた方が良い
サッシメーカーはYKKAPの他に、リクシルからも選べます。
注意点としては、玄関ドアのメーカーとサッシのメーカーは合わせた方が良いということ。
メーカーを変えると、別途送料が数万円単位で追加でかかるようなのです。
両社の見積もりをとって比較しましたが、オール樹脂サッシという点で比較すると、
機能面と価格面共に樹脂サッシのパイオニアであるYKKAPの方に軍配が上がりました。
APW330(オール樹脂+樹脂スペーサー)にアップグレードする価格感
樹脂サッシにアップグレードした価格
我が家は窓は少なめです。
約42坪の建物で 26窓+テラスドア。
アルミ樹脂複合サッシからAPW330(オール樹脂+樹脂スペーサー)にアップグレードした価格差は
27窓で60万円程度アップでした。
電動シャッターなども含めてサッシ関係の見積もりは合わせて170万円程度となっています。
長い目で見た光熱費を考えると、この価値は十分あるそうです。断熱には窓が特に大事と。
樹脂スペーサーにグレードアップした価格
また、内部のアルミスペーサーを樹脂スペーサーに変えることで、断熱性と結露対策の効果を上げます。
枠の下の一部分だけなので、アップグレード費用もさほど高くないです。
カタログ価格で一窓2000円~3000円程度の差の模様。
防犯ガラスにグレードアップした価格
さらに我が家は追加オプションとして、安全合わせ複層ガラス=防犯ガラスを採用しています。
外側のガラスを複層ガラスにして、間に樹脂中間膜を挟み込んで、割れにくくするというもの。
27窓全部一斉に防犯ガラス仕様にして12万円の価格アップでした。
防犯仕様のオプションをつけた理由は、過去に同地域で被害を体験しているからです。
泥棒の被害にあったことがある・・・
私が実家に住んでいた頃の話ですが、夜寝ている間に窓を割られて室内に入られたことがあります。
怖いよね・・・。
財布の現金と食卓のたくあん持っていかれたんだ・・・
防犯ガラスのCPマークが入った窓には、泥棒も避けるようですよね。
台風で窓が悲惨に飛散した
これまた実家の話ですが、台風の時に人の家の屋根が飛んできて、窓ガラスが激しく飛散したこともあります。
幸いケガ人は出ませんでしたが、窓が粉々に割れるって衝撃的です。
その後の掃除も生活もすごく大変。
というわけで、1階だけでなく、2階の窓もすべて防犯ガラスのオプションを入れています。
勢い余ってシャッター付きの窓も含めて全部まるっと防犯ガラスです。
APW330で選べるカラー:外観色ブラウンの施工例
サッシの外観色はブラウンにしています。黒に近いダークなブラウンなので、白い外壁が程よく引き締まりそうです。
外観色がブラウンとグレーの場合は内観色はが5色から選べます。
内観色もブラウンにするか迷いましたが、無難にホワイトにしました。
APW330は縁が太いので室内を色付きにすると、主張が強すぎるかもしれません。
ホワイトはすっきりしていて自然な感じで良かったです。
APW330 誤算と後悔ポイント
ここからはサッシ取り付け後に気づいてしまった、後悔ポイントです。
誤算1:縁が太いので、細い窓は縁の主張が強め
こちらは我が家で多く採用している、横幅が26㎝の窓です。
26㎝×180㎝のたてすべり出し窓。6万円。
APWは縁が太く、このたてすべり出し窓の場合ガラス面は幅約12㎝しかないです。
つまり窓の幅26㎝のうち、半分以上は縁ってことかな。
スラっとしてててかっこいいですが、部屋から見える景色を楽しみたいとか、
たっぷり採光をとりたいという目的だとこちょっと心もとないかも。
一方、同じ大きさ26㎝×180㎝でも開閉できないFIX窓にするとガラス面も多くなりすっきりです。
こちらは玄関のくもりガラス。1枚 35,000円。
同じ大きさでの窓でも、FIXにするか、たてすべりにするかで1枚あたり1~2万円変わってくるので、
風通しは確保しながらも、FIX窓をうまく取り入れていけると良さそう。
細い窓が安くなるわけじゃない、むしろ高かったりする。
窓が小さければ小さいほど安くなるというわけではありません。
幅36㎝のたてすべり窓より幅26㎝のたてすべり窓の方が1万円近く高かったりするので注意。
誤算2:大きい引き違いサッシ、ずっしり重い・・・
リビングの窓は250㎝×200㎝で、一般的な引き違い窓の3枚分の大きさです。
結構ワイドだね!
採光面を広く取りたくて窓を大きくしたいと希望しました。
思い起こせば、当時、設計士さんにも
この大きさで2枚にすると重いですよ
と言われたけれど、
忠告どおり、やっぱり重かった・・・
樹脂窓は、アルミサッシと同じ強度にするために重くなってしまうのですね。
しかも防犯複層ガラスなのでさらに重い・・・。
頻繁に開け閉めして出入りしたい方は注意です。
小さなお子さんが一人で開けるのは絶対厳しそうだし、大人も両手に荷物持って足でひょいっとか、そういう横着スタイルでの開閉はできないです。
イメージとしては、“開け、ゴマ!” の扉の重々しさです。
・・・伝わるでしょうか。
大誤算3:曇らせる必要のない、くもりガラス
こちらは、寝室の高所用横すべり窓。
お向かいにアパートの建設予定があったので、寝室だからとのぞかれないようにと曇りガラスにしました。
しかし、実際に家が建ってみると・・・
この窓は、物理的に誰からものぞかれる高さではなかった・・。
これは やっちまった~。ショック!
透明ガラスにしてたら、ベッドにごろごろしながら空が見えたのに~。
しかも高所用横すべり窓は高いです。76,000円也。
透明ガラスには後からフィルムをつけることで目隠しができるけれど、くもりを透明に戻すことはできないから・・・
ああ、付け替えたい、やり直したい 空が見たい!
我が家の窓、その他色々
シャッターを手動から電動にすると約10万円アップ→でも絶対便利
先ほどの大きいリビングの掃き出し窓ですが、リモコンシャッター付き電動シャッターつきで、33万円となっています。
手動シャッターで見積ってもらったときは23万円でしたので約10万円のアップです。
電動シャッターにしたのは大正解。
IOTにして日の出と日の入りの時間に合わせて自動で勝手に開閉しています。
電動シャッターのIoTはやっぱり必要だと、
最後の方につけ直したプションです。
2連で10万円越えの子供部屋の窓。
26㎝×90㎝のたてすべり出し窓。
細いので部屋からたいして景色は見えないけれど、外からの見た目重視でこの2連スタイル。
子供部屋はハンドル回して開閉するタイプの、オペレーターハンドルにしています。
オペレーターハンドルは網戸が室内側に固定なので、開けっ放しにしても虫も入ってこないし
子どもが2階から物を落としたりする心配もないです。
吹き抜けの採光用FIX窓。
吹き抜け上部採光用FIX窓 60㎝×130㎝のくもりガラス。4万円×3枚=12万円。
FIX窓はお手頃価格に思えます。(他が高すぎて)
スタディルームの片上げ下げ窓。
60㎝×90㎝の上げ下げ窓1枚5万円。 FIXは3万円。
ツーバイシックスは壁の厚みが14㎝あるので、FIX窓の前にちょっとした小物を置けそうです。
一般的な大きさの掃き出し窓
2階のホールには、幅180cmの一般的な引き違い窓をつけています。
以上が窓の紹介第一弾でした。
apw330の断熱性と結露について
真冬に入居して1か月過ごしてみて、apw330のパフォーマンスについて書いています。
基本的に結露なし、最強寒波到来でも家の中は暖冬状態をキープしています。